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月経研究会

松本清一先生と月経研究会連絡協議会

松本清一先生と月経研究会連絡協議会(以下、月研連)は、1991年に月経をテーマとする研究者の研鑽・情報交換を目的に松本先生を会長として発足しました。定例会は年間2回、春と秋に開催して、2011年に第40回目を迎えました。この間、20年間、松本先生のご指導をいただき有用な実績を積み上げました。月研連の発足の経緯については、発足当時から事務局を務めた淑徳大学川瀬良美教授が、以下のとおり語っています。続きを読む

月研連発足の発端は、心理学の立場から月経について研究しようと考えていた、日本女子大学と同志社大学、そして京都大学などの若い研究者が、松本先生に月経について教えを請うてレクチャーをお願いしたことです。心理学領域の研究者からの申し出に松本先生は「一緒に研究していくこと」を提案されました。そして、既に先生のご指導の下で研究活動をしていた婦人科学、母性看護学、健康教育などの方々を交えての月研連の活動が始まりました。月研連としてどのような活動をしましょうかという話題になった時、松本先生が即座に「これからはPMSだね」と仰ったことから、1993年からPMSをテーマとして共同研究活動が始まりました。松本先生は既に多くの実績をつくっておられた月経研究の権威であられたのですが、常に、最先端の月経問題は何であるか内外の文献に目を通しておられ、日本では本格的な研究がなされていなかった「PMS」が次の課題と認識しておられたのでした。「PMS」とは、Premenstrual Syndrome:月経前症候群の略称で、欧米諸国ではすでに活発に研究がなされていたのです。松本先生のご指導のもと月研連の共同研究として、内外の文献を蒐集した「PMSの研究」が文光堂(http://www.bunkodo.co.jp/)から刊行されました(現在は絶版)。その結果、PMSブームを引き起こし、学会のみならず産業界も巻き込む大きな波となりました。月研連では、続いて、日本でのPMS研究を実施するためのツールとして「PMSメモリー」を開発して、日本における実態を明らかにするための研究に着手しました。

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PMSの文献集が、月研連の活動として1995年文光堂から刊行

 

 

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